車に乗ると、自分の足の何十倍ものスピードで走ることができます。力も何千倍にもなります。
だからこそ、横断歩道や安全地帯といったところはもちろん、ふだんの道路でも歩行者や自転車などへの気配りを忘れないことが大切です。また最近は高齢者が増え、車いすの人・白い杖を持った人などをまちで見かけることも多くなりました。そこで、交通道路に関する子供や高齢者に対する注意点をいくつかご紹介します。
(1)子供に対する注意点
・ひとつのものに注意が向くと、周りのものが目に入らなくなる(ボールなどの後を追って急に飛び出す等)。
・そのときの気分によって行動が変わる(急に走り出したり、引き返したりする等)。
・速度感や距離感、危険を危険と判断する力が十分に発達していない。
・視点が低いため、遮るものがあると周りの状況が見えにくい。
(2)高齢者に対する注意点
・視力や体力の衰えなどから、車に気付くのが遅れがちになる。
・行動が遅く、とっさの場面でも判断できずに立ち止まってしまうことがある。
・交通規制よりも経験に頼ったり、勝手に判断して行動してしまうことがある(飛び出しや信号無視等)。
・速度感や距離感が衰え、周りの交通状況に対応した行動がとりにくくなる(車の接近中に横断を始める等)。