2月は日数が少ない上に天皇誕生日の祝日が加わり
「あっという間に終わる月」というイメージがパワーアップしました。
ところで、天皇誕生日と並ぶ2月の祝日といえば2月11日の「建国記念の日」です。
「建国記念の日」について
平成29年に公布された「国民の祝日に関する法律」によると、建国記念の日は「建国をしのび、国を愛する心を養う」日であると定められています。これは「日本書紀」の中で初代天皇である神武天皇が即位したとされる日に由来するもので、現代のグレゴリオ暦で2月11日にあたることから、この日を「紀元節」と呼び、建国祭りの通称で昔から広くお祝いされていたそうです。
戦後「天皇を中心とした国民の団結力が高まるのではないか」という懸念から、GHQの意向で紀元節は祝日でなくなりました。けれど、次第に紀元節を復活させようという気運が高まり、
1966年に「建国記念の日」と改名する形で祝日に制定。翌67年から適用されたのが、現在まで続いている2月11日の建国記念の日です。 なぜ建国記念日ではなく「建国記念の日」と呼ぶかというと、ルーツである神武天皇は歴史学上は実在の人物ではなく「神話」として扱われているため、他国の建国記念日のように国の起源として定かでないというのが理由のようです。
「建国記念日」とは
建国記念日というのは、自国の建国を祝う日として世界各国で定めている祝日のこと。
要するに国の基礎ができた重要な日を指すわけですが、一言に「建国」と言っても定義は国によってさまざまです。
例えばアメリカは、イギリスから独立した7月4日を「独立記念日」として盛大にお祝いしています。
中国では、毛沢東が中華人民共和国の成立を宣言した10月1日から1週間を「国慶節」と呼び、大型連休になっています。
フランスではバスティーユ牢獄襲撃事件が起こりフランス革命が始まった7月14日を「革命記念日」とし、パリ祭の名でさまざまなイベントが開催されます。
日付や定義は違うものの、国家成立の日として盛大にお祝いをして一体感を味わう日であることは共通しています。